作る料理に一切の妥協をしない。
コンクールにも挑戦し、
自分の武器を増やしながら成長を重ねる毎日
2020年 新卒入社
ロイヤルパークホテル(東京・日本橋)調理部 洋食調理二課
バンケットコールド調理
昔からよくお菓子作りをしていて、中学生の頃には西洋料理の調理師になろうと決め、高校卒業後に専門学校へ進学しました。専門学校2年生の時にこのホテルのアルバイト求人を目にし、興味があり申込みをしたことが始まりです。
配属はバンケット調理。魚や肉の火入れや付合せ、エグゼクティブラウンジで提供している揚げ物など、アルバイトながらに沢山のことを教えてもらい、社員の皆さんからも本当に優しくしてもらえたため、迷わず就職先としても志望しました。
就職活動で採用試験を受けたのは当社のみ。面接で意識したことはとにかく「元気」です。挨拶や姿勢など1年目に求められることを「しっかりできます!」とアピールしました。面接の際は他の学生に負けない声・姿勢であった自信があります。
入社後はレストラン「シェフズダイニング シンフォニー」に配属となり、アルバイトの時とは全く違う部署だったのではじめはあたふたしていました。そんな中でも毎日できることが増えていくごとに自身の成長を感じていました。レストランにはいろいろなポジションがあり、次のステップが明確に見えるため、「次のポジションを目指して頑張ろう」と同期と切磋琢磨しながら働いていました。最初はサラダやサンドウィッチ、ソーセージ盛り合わせ、チーズを担当。2年目からはメイン料理の付合せ、パスタ・ピラフ・カレー等を担当しました。
3年目からは肉や魚、ソースの仕込みも担当することに。3年目までで一通りの料理を経験することができたことは非常に良かったと感じています。積極性があれば先輩たちからもどんどん仕事を任せてもらえ、空いた時間でステーキを焼く練習を見てもらえたりと、毎日がとても楽しかったです。
4年目にはバンケット調理へ異動となりました。会食や結婚式の前菜、エグゼクティブラウンジで提供しているオードブル2種類とアミューズ、パーティーのコールド料理を作っています。料理はどれも非常に繊細でパーツも多く、野菜はミリ単位で大きさを全て揃えます。初めは「これを一つのセクションでやるのか」と驚愕しました。
仕込んだことのない料理を先輩から教えてもらい、自分ひとりでもできるようになり、任せてもらえることがやりがいです。最近はテリーヌやパテ・ド・カンパーニュの仕込みに挑戦しており、「出来るようになったら率先して作っていこう」と言われたことが嬉しく、一生懸命練習しています。
“作る料理に一切の妥協をしない”。これは、自分が何よりも大切にしているポリシーです。シェフから「私達は、お客さまの想像を超えるものをお出ししなければならない」「私達は何百皿と作っているが、お客さまに届くのはそのうちの一皿。1つでも手を抜いたらそれがお客さまの手元に届き、がっかりされてしまう。」と教わったことがきっかけです。納得のいく料理を作ったうえで、最後の盛付けの際には全員でのチェックを徹底しています。
衛生管理の面ではサービス部門にも協力してもらい、異物混入がないかの声掛けや目視の徹底も最後まで欠かせません。
一言でいうと「働きやすい」です。違うセクションに行っても快く挨拶を返してくれますし発注ミス等のトラブルがあった際にもセクションを越えて助け合っています。壁はほとんど感じませんね。
普段は和気あいあいとしていますが、仕事をしているときはもちろん皆集中し、「やる時はやる」という雰囲気。メリハリがあるので出勤すると自分もスイッチが入ります。忙しくて皆が余裕のない時こそ、大きな声で挨拶することを心がけています。
仕事中・仕事外問わず、先輩や上司はよく話しかけてくれます。仕込みをしているときには「こういうやり方もあるよ」と教えてくれたりもします。
身近に高い技術を持った人がたくさんいることは非常に勉強になりますし、安心して働くことができます。
初めて挑戦する料理については、松山総料理長から直接「こう作るんだよ」と教えてもらう機会もあります。大きなイベント前には総料理長がこだわりを皆に共有してくださり、同じものを作れるように丁寧に教えてくれます。その時は皆目を輝かせて総料理長の手元を見つめていますね。普段はフレンドリーな雰囲気で調理場にも頻繁に顔を出してくれますが、やはり料理を作る時の総料理長は顔つきも違いますし、非常にかっこ良くて憧れます。
学生時代に専門学校で松山総料理長の授業を受け、この人のもとで働きたいと集まる学生も非常に多いですね。
もう少しバンケット調理で経験を積みたいと思っています。ソシエやブッチャー調理も経験してみたいですし、鉄板焼での勤務にも憧れます。ひとりで目の前のお客さまを相手に調理や会話をするのがかっこ良いなと思うので、いずれは経験してみたいです。
将来はシェフになることが目標です。もちろん大変なことはたくさんあると思いますが、やるからには上を目指したいと考えています。
クリスマスからお正月期間、膨大な量の仕込みやおせちの準備を仲間と協力して行い、やり切った瞬間は非常に達成感を感じました。
また2023年6月にはクラブ・プロスペール・モンタニェ日本支部が主催する「フランス料理最優秀見習い料理人選抜コンクール」に出場しました。およそ3か月の間、1日3~4時間の練習を重ねました。総料理長にも先輩にも指導をしてもらい、練習は本当に大変でしたが、結果は肉料理部門の「ヴィアンド賞」を受賞。
なかなか経験できないことですし、賞に選ばれたときは本当に嬉しかったです!
ホテルであれば期間限定・季節限定のメニューを多く提供できることが魅力の一つだと思います。ホテルは大量調理をおこなうためたくさんの食材の仕入れも可能ですし、協力会社の方からもおすすめの野菜などを教えてもらい勉強になります。
ソースを作る担当やスープ担当、魚をおろす担当など、役割が明確に分かれているので短期間でスキルを身に付け成長できることも特徴だと思います。ひとつひとつの環境でしっかり学ぶことができ、それぞれの場所で教わった技術が今では自分の武器にもなっています。
実際にホテルに足を運び、まずは雰囲気を知ってほしいです。入社後の「思っていたホテルと違う」を防ぐためにも、気になっているホテルや良いなと思うホテルは積極的に見に行くことをお勧めします。
実際にホテルに足を運び、まずは雰囲気を知ってほしいです。入社後の「思っていたホテルと違う」を防ぐためにも、気になっているホテルや良いなと思うホテルは積極的に見に行くことをお勧めします。
私も専門学生の時にホテルを実際に見学して、ロイヤルパークホテルに魅力を感じました。レストランで食べた料理がとても美味しくて、接客も良かったことが印象に残っています。
そしてとにかく、元気に挨拶できる新入社員と働きたいですね。一日のはじまりの「おはようございます」の印象は非常に大切です。勇気を出して積極的に挨拶をしてくれるとこちらも答えたくなります!あとは先輩や同期から何でも吸収し、成長しようという姿勢も大事だと思います。